公認心理師と臨床心理士の資格を持ち、依存症治療プログラムを行っているゴリラです。
今回はアルコール依存症について解説していきます。
どこからが飲みすぎ?
ずばり、生活や健康に支障が出たら飲みすぎです。例えば健康診断で引っかかる、二日酔いで仕事に行くことがある、大体毎日お酒を飲んでいる、こんな状態ならもう飲みすぎです。
お酒を控えましょう。
ちなみに健康でいられるお酒の量は、1日あたりビールなら500mlまで、日本酒なら1合までと言われています。
しかし、これだけではまだ「依存症」とは限りません。
アルコール依存症
では、アルコール依存症とはどんな状態を指すのでしょうか?
アルコール依存症の大きな特徴は「自分の意志ではお酒をコントロールできない状態になってしまう」ことです。
例えば、家族から「お酒の量をもう少し減らしたら?」とか、医者から「お酒は控えた方がいいですね」と言われているのに、やめることができない、減らすことができない。
そして問題が起こっているのに、お酒をやめることができない。お酒の飲みすぎで記憶をなくした、肝臓の数値が悪くなっている、糖尿病が悪化している、仕事から帰ったらすぐ晩酌をして家族とろくに向き合えていない、それがうすうすわかっていてもやめられなくなっているのです。
依存症は脳の病気
長年の間、ほぼ毎日アルコールを摂取していると、人間の身体は「アルコールが体内に入っている状態を基準とする」ように変化していきます。
こうなると脳はお酒がきれたら「アルコールを接種するように」指令を出し、飲酒欲求を起こします。好きで飲んでいたはずのお酒が脳によって飲まされる状態になります。
もっと深刻なことは、長期間のお酒の接種は「ブレーキ」の機能を破壊してしまいます。つまり、お酒を適量でやめることができなくなるのです。「今日は2杯までにしておこう」こういった調節ができなくなり、毎回飲みすぎてしまいます。
身体も依存状態になる
「アル中」は手が震える、というイメージがある人もいるのではないでしょうか?
手が震えるのは、「離脱症状」と言って、アルコールがきれたときに起こる身体反応です。
お酒がきれたときに起こる身体反応は手が震えるだけではありません。眠れなくなったり、寝汗を大量にかいたり、気分がイライラして落ち着かなくなったりします。
こうした不快な症状はお酒がきれたことによる症状なので、なんとお酒を飲めばたちまち症状が消えてしまうのです!
こうなったら、手が震えたらもうお酒を飲むしかありません。こうして離脱症状を抑えるためにお酒を飲まなければならない状態に追い込まれることを「身体依存」と言います。
ここまで言ったらもう自分ではやめられません。
最後に
いかがでしたでしょうか?
アルコール依存症はとても恐ろしい病気ですね。こんな状態になる前にお酒の飲みすぎには気を付けましょう。
もし、上記のアルコール依存症の症状に当てはまっている人は、お近くの「依存症治療専門機関」に受診をしてください。

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